デニッシュパンのひみつ
デニッシュパンは英語でいうと Danish pastry
そもそもデニッシュとは、Danish《デンマークの》という意味。
Pastryはパイ生地などを使った菓子パンのこと。
日本語でもペストリーと言ったりしますよね。(英語の発音だとペイストリーとなりますが)
焼き菓子全般のこともPastryと言います。
アメリカではケーキ屋さんのことを、Pastry Shop(またはBakery、Bakeshop)と呼びます。
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何層にも折り重なった生地の軽いサクサクとした食感。
バターのふくよかな香り、フィリングのフルーツやナッツとのハーモニー。
休日の朝、ミルクをたっぷりいれたコーヒーと一緒に食べるしあわせの味。
ふと、このデニッシュをデンマークではなんと呼ぶのか疑問に思いました。
さすがにデニッシュとは呼ばないだろうと思ったら、「ウィーン風のパン」というのだそう。
フランスでも、パンオショコラなどのペストリーをViennoiseries(ヴィエノワズリ)=ウィーン風のものと呼ぶのと一緒だね。
え、じゃあウィーンではなんて呼ぶの?
なんとKopenhagener=コペンパーゲナー!
ここへ来てコペンハーゲン風に戻るか?
なんだか混乱してきたよ。
さらに、Viennoiserie Danoise(仏)デンマーク風のウィーン風(ペストリー)という、分かったような、
分からないような名前も発見。
ともあれ、固い硬いパンばかり食べていた北ヨーロッパ人を魅了したデニッシュは、
デンマークからアメリカへと渡り、さらに世界中へ広まって行きましたとさ。
わたしの朝食のテーブルにはデニッシュまたはダノワーズという名前で登場します。
ウィーンとパリとコペンハーゲンともしかしたらニューヨークのパン職人の手作業と知恵をのせて。